猪の捕獲に立ち会って

毎年、生態系の安定や、農林業被害の軽減のために、多くの猪や鹿を捕獲し、
解体を行っている日浅さん。私もできることを手伝い、勉強させてもらっています。

もちろん鹿でもそうですが、猪の捕獲に立ち会わせてもらうたびに思うことは、
お互いに必死で生きようとしているということ。決して、檻の中に猪がいるからと
いっても人間は安全ではなく、ほんの一瞬の油断で、こちらの体に牙が突き刺さる
ということです。

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写真のように、本当に必死で、檻の中でおとなしく殺されることを待つ猪はいないです。
しかし、そんなことによって遠慮や恐怖にとらわれると本当にこちらが負けてしまう。
日浅さんを見ていると、そんな感情にとらわれることなく、猪との呼吸、間合いをとり、
猪を捕まえているように見えます。

体力や技術、道具ももちろん大事ですが、そうした精神力がなければ、どれだけよい
ものを持っていたとしても捕獲は難しいと感じます。こういうのがいわゆるセンスと
いうものなのでしょうか。ふと、以前日浅さんにそのことを聞いていたのを思い出しました。

日浅さんは笑いながら、回数をかけてなれることが大事だと言われました。なるほどと
思うとともに、猪と相対して一歩を踏み出せるところにすごさがあるとも思います。
それは、人間と野生動物が共に生きていく、もっとも具体的な形の一つなのでしょう。

 

かくして今日も1頭、猪が捕れました。地域にすむ多くのいのちの中の、大事な1頭です。

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