ウリボウたちの捕獲の件に思ったこと。

先日、農作物の多大な被害が発生したために、捕獲の要請がありました。現地調査に行き、調査した結果、親子ということで捕獲作業に入り、おやの猪の1頭と、子ども、いわゆるウリボウが5頭捕獲されました。地元の方からは全て殺してほしいという要請で、日浅さんは子どもまで殺すのはあわれに思いつつも、全て捕殺されました。

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猪を始めとして、野生動物の農業被害が顕著になるにつれ、加害者としての野生動物の姿が取りざたされるようになってきたように思います。そうした意味で、まだ子どものウリボウといえども、加害者として殺してほしいという要請は、地元のみならず色々なところで耳にします。現実に猪が何頭も田畑に出て、多くの被害に困っていることを見れば、猪を捕獲するのはかわいそうだからやめようなどとは考えづらいところです。

ただ、実際に殺す立場を思うと、子どもを殺すことをあわれに思うのは正直な気持ちだと思いました。私も、今まで都市部の人間で猪との関わりが薄かったということを置いても、今回の件は当たり前のことで、あわれに思う気持ちになっていないとはとてもいえません。
また、猪をただ加害者としてのみと見て、子どもまで全て殺すのを続ければ、その地域においての、将来世代と猪との関わりや、自然生態系の存続が薄れていってしまうことも考えられます。

 

日浅さんたちが指導する捕獲技術では、足跡などをみて捕獲する対象を選べるため、全て捕獲しようとすればできること、殺すとはどういうことかを、今回の一件を通して改めて学びました。

そのため、私自身が今後も、野生動物を捕獲し、殺して解体する技術を学んでいけば、そうした技術を持てばこその心構えが、おのずと求められることを感じました。

そこで、単に加害者やかわいそうな野生動物という見方でなく、技術をもって野生動物と関わるからこその責任をもとうと考えました。農業被害防止のためだけでなく、地域の将来世代や自然生態系の存続をも目指して、人間と野生動物が共に生きる仕組みをつくっていけるよう、心構えをもって今後も学んでいきたいです。

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