中部猟踊会は野生動物との共生を目指し、
その方法の一つとして個体数調整を提案しています。
ここ10年イノシシやシカによる農作物の被害が増えてきた理由は諸説ありますが、シカやイノシシの個体数が増えたことは猟師さん達の知見から確かなようです。
山にシカやイノシシが増えすぎると農作物や人工林被害だけにとどまらず、食害による自然破壊や野生動物間で病気が蔓延する怖れがあります。
中部猟踊会では現段階でのイノシシ、シカの個体数は過多と判断し、現在講じるべき手段は「防御」ではなく、「駆除」であると考えます。
適正数値になれば「防御」、過少になれば「保護」という手段を講じることになります。
「駆除」と一口に言っても、個体数の減少や農林業被害の軽減に効果が上がる駆除をする必要があります。
中部猟踊会ではシマウリの残る仔イノシシは獲りません。
その理由は、「捕まらないイノシシを作らない」ためです。子どもは母親より警戒心が薄いため先に檻に入りますが、その時檻が閉まってしまうと母親はそれを見て檻が危険であることを学習してしまい、以後檻には近寄らなくなってしまいます。
更に、それが春先であると子どもが捕まって母乳を与える必要がなくなった母親は、体力が回復し秋にまた子どもを生み個体数の減少にはつながりません。
むしろ、学習した母親が子どもを檻には近づけないようにし「捕まらないイノシシ」が出来てしまいます。
また、農作物被害を起こしている個体を確実に捕まえることが被害の軽減に不可欠です。
特に檻は、農家さんでも扱える「分解組立式」構造として開発し、特許を取得しております。
また、金銭の負担にならないよう低価格で販売しています。
捕獲柵は檻わなの狩猟免許が無い農家さんでも扱えます。
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標準サイズ:240cm(長さ)×120cm(幅)×120cm(高さ)
※サイズはあらゆる要望に対応しますが、標準サイズより小さいのは捕獲率を下げ、また大きい必要もありません。
※2基を連結して大きくすることも可能です。
※両扉もあります(捕獲率は変わりません)。
250cm(長さ)×250cm(幅)×250cm(高さ)
価格:15万円位
250cm(長さ)×120cm(幅)×250cm(高さ)
価格:10万円位
分解組立式捕獲用檻
分解組立式捕獲用包囲柵
こちらの実用新案公報で実用新案取得内容をご確認下さい。
農作物被害が多い昨今、害獣として扱われがちな猪や鹿ですが、ほんの50年程前までは猪や鹿は昔から日本の山の貴重なタンパク源。食べるだけでなく毛皮も大事に使っていました。
適切な屠殺処理・解体をおこなったシシ肉、シカ肉は一般に言われているような臭みもありません。
今もこれからも、野生動物は大事な山の資源です。
命を無駄にしないよう、捕獲獣の活用の方向性を探っています。
1. 販売
・枝肉(生)
・ブロック肉(冷凍)
・ハム・ソーセージ<冷凍>
・レトルト<開発中>
2. 流通ルート開拓
・シシ鍋
・シシご飯
・猪の炭焼き
・鹿焼肉
・シシ唐揚げ
・鹿のサイコロステーキ
会員による皮や角の加工・製品化
良質な鹿皮、猪皮も貴重な天然素材です。
有効利用のため、猟踊会会員の手による皮や角の加工や
活用アイデアを開拓しております。