"ノン"はもともと猟犬でした。
年老いて白内障もすすみ、猟犬として使えなくなった心ないハンターに山で捨てられて、
岡崎市の山間を放浪していたところを中部猟踊会マタギ屋で保護されて生活していました。
そこへ、2008年夏に母猿とはぐれてひとりぼっちになった小猿"キー"が保護されてマタギ屋にやってきました。
その後約1ヶ月あとに、またまたひとりぼっちになってしまった小猿"モン"がマタギ屋の一員になり、3匹一緒の生活がはじまりました。
小猿の2匹はまだ幼くヒモもつけずに自由に暮らしていました。
そして、老犬"ノン"に親のごとくなついて、「犬猿の仲」などとは一切関係なく、いつも一緒に生活するようになりました。
ある日、
"ノン"が散歩でトイレに出かけたとき、
いつものように"モン"と"キー"はタクシーがわりに背中にのって一緒に出かけました。
途中、"モン"と"キー"は綺麗な花を見つけると背中から降りて、花を摘みに・・・。
トイレをすませた"ノン"はそのまま小屋に帰ってしまいました。
帰りのタクシーがいなくなったモンとキーは自分たちで帰れません。
しばらくすると、遠くで"モン"と"キー"の鳴き声が!
おかげで、人間が迎えにいくことに・・・。
この3匹は同じお皿のドッグフードを一緒に食べ、寝る時ももちろん"ノン"の小屋で一緒。
"ノン"がトイレの時も、出かける時も一緒。
そんな仲良しで楽しい3匹の生活も・・・・・。
老犬"ノン"が2011年1月に永眠。
しばらくは、"モン"も"キー"も"ノン"の匂いの残る小屋から離れずにいました。
そして今は、
"モン"も"キー"もやんちゃ盛りの青年の年齢になり、ヒモをつけずに外に出すことが難しく、
新たに大きな小屋を作りその中で今は暮らしています。